メンズファッションに欠かせない経年変化アイテム5選《綿天竺・金属》

昨晩の続きで、
お気に入りの経年変化アイテムの紹介と、それに伴い服を長く着る方法の考察です。

本当は1つの記事内ですべてのアイテムを紹介しようと思って始めたのですが、ちょっと内容が長くなってしまった為、分割して更新しています。

昨晩アップした記事がこちら↓

メンズファッションに欠かせない経年変化アイテム5選《帆布・レザー》
同じ洋服を長く、そして楽しみながら着続ける秘訣は、買った時の状態だけでモノを判断しない。って事だと思うんですね。例えば”色”という事で言うと、真っ白のシャツっ...

それでは一応ランキング形式にしているので(適当)、今日は第3位から再開します。

第3位:MARKAWAREのビーチジャケット&ベスト

ファッションアイテムとひと口に言っても、靴やジュエリー等の服飾小物と比較して”洋服”の寿命は短い。

なぜ服の寿命が短いのか?と問われれば、要因は様々ある中で最も多くの人に影響するのが”ファッショントレンド”だろうと思う。

服の寿命について、『使っていくうちにくたびれて着れなくなるから。』と考える人も多いだろうが、そういう人は実際に服を修復不可能な状態まで着続けた事があるのだろうか?
私も含め、若い世代は生まれた時から大量の物に囲まれて育っている飽食の世代だ。その為、今あるモノを大切にしようという感覚が全く育っていない人が多い。物理的に着れなくなったから交換するのではなく、大抵の場合”飽きたから”か、”時代遅れ”のどちらかだろう。
そういうわけで、人が早いサイクルで服を買い換える原因は”流行り”なんだろうと想像するわけだ。

『服はみんなが思っているよりも丈夫だし、もっと長持ちする。』

だけど、そうなる理由も分からんではない。

なぜなら服と言えば、”ファッション”という言葉を想像する方も少なくないわけで、過去記事でも触れているが”ファッション”という言葉には、それ自体、既に『流行り』という言葉が内包されているわけだ。
”ファッション”は大衆に影響を及ぼすだけの力ある企業や、ファッションアイコン(人)によって、決まって年に2度、商業的な理由から強烈なイメージと共に作為的に仕掛けられてくる。

これから高い服を買う方必見!メンズファッションで廃らない服の見分け方。
色々な服を着てくると、好みやパッと見では分からない着心地、生地の良し悪し等が少しづつ理解出来るようになり、より上質を求めたくなるものです。しかし、やみくもに...

”流行り”がどういうものであるかを本質的に理解できれば、あえて流行りを外す事も可能だし、流行りにとらわれない”スタイル”を身に着けられる。

前置きが長くなったが第3位のビーチジャケット&ベストは、そんな”トレンド”とは無縁に思えるような”クラシックスタイル”を感じさせる洋服だ。

MARKAWAREのビーチクロスジャケット

MARKAWAREのビーチクロスジャケット(ボタンアップ)

服屋時代、鉄製のカウンターに擦れた事から、
表面の塗装がはがれ地の色がむき出しになっているスナップボタン。

MARKAWAREのビーチクロスベスト

MARKAWAREのビーチクロスベスト

上のジャケット同様ベストのボタンも擦れて剥げている。

MARKAWAREのビーチクロスベスト(タグアップ)

MARKAWAREは値段は高いけど、長持ちする良い素材を使って服を作っている印象。

MARKAWAREのビーチクロスベスト(ボタンアップ)

このMARKAWAREのビーチクロスシリーズは、100年も昔のアメリカで実際に作られていた『BROWN’S BEACH JACKET』の”リプロ”(リプロダクト=復刻のようなモノ)のようなもんだからブラウンズビーチのブランドヒストリーを引用し、この服の紹介とする。

ブラウンズビーチのブランドヒストリー

1901年、アメリカはマサチューセッツ州で設立されたBROWN’S BEACH JACKET。
強風、雨、風、寒さといった過酷な状況下で働く、シーマン、ハンター、ランバージャック、ワーカーに愛用され、その評判は瞬く間に東海岸から全米に広がっていった。
独自のマテリアルである『ビーチクロス』は、COTTON 27%、WOOL 73%の混合生地でできており、その生地が織り成す不規則なムラ、凹凸のついた表情から、通称『ごま塩』と呼ばれる。
暖かく体を包み込んでくれるセーターの様に柔らかい素材は、袖を通す事で実感出来る。防寒に優れ、また耐久性が高い生地でもあった。
60年代終わりに生地業界としては当時革新的な技術であったポリエステルやナイロンといった化学繊維の勢いに負け、このブランドは終焉を迎える。
2011年にBROWN’S BEACH JACKETの商標を取得したロストヒルズのHPから引用

MARKAWAREのこのジャケットは、購入してからかれこれ10年弱経っているが、生地自体は全く弱っておらず、今でもアウトドアや焚き火用のジャケットとして重宝している。(何度か家庭用の洗濯機で洗った)表面的に分かりやすい経年変化と言えば、生地よりも金属のボタンの方だろう。表面のニッケルっぽい塗装が剥げて銅色の元の色が出て来ているが、不思議と嫌味な感じがなく着ていても気にならない。服を作るとき着ているうちに劣化する事をあらかじめ考慮して、デザインしているかがとても重要で、優秀なデザイナーであれば、その辺のノウハウをしっかり古着から学んでいる。MARKAWAREの服作りには感嘆することが多い。

特別賞:REMI RELIEF等の古着風のTシャツ

”経年変化”や”エイジング”というと、大半はデニムやレザーを想像するだろう。私も同じだ。けれど服屋時代に、ここのTシャツに出会ってからは、Tシャツのエイジング。も意識するようになった。(と言ってもただ着て洗うだけの繰り返しだが)

REMI RELIEFのTシャツ(着用期間:6~7年)

REMIRELIEF(レミレリーフ)のTシャツ(KING SKATE)

REMIRELIEF(レミレリーフ)のTシャツ(KING SKATE)

元々、ダメージ加工をしてあったタイプのTシャツ。
(REMIRELIEFは色んなTシャツのボディ、加工がある)自分が買って着てから穴が開いた部分もある。首の後ろに穴が開いてるのなんて、写真を撮ってて始めて気づいた。

REMIRELIEF(レミレリーフ)のTシャツ(KING SKATE)

プリントがかなり薄くなってる。染み込みプリントで元々はっきりした色ではなかったが(黄色)、洗濯によって色が薄くなるような染料でプリントしているんじゃないだろうか?

REMIRELIEF(レミレリーフ)のTシャツ(KING SKATE)

REMIRELIEF(レミレリーフ)のTシャツ(SKATERY-MAN)

REMIRELIEF(レミレリーフ)のTシャツ(SKATERY-MAN)

首のタグは邪魔だったのでハサミでちょん切った。

REMIRELIEF(レミレリーフ)のTシャツ(SKATERY-MAN)

REMIRELIEF(レミレリーフ)のTシャツ(SUN)

これはデニムのようにインディゴ染料を用いて、製品染め(糸の段階で染色するのではなく、完成品を染める事)した特殊なTシャツ。インディゴの剥離しやすい特徴を活かして、独特の経年変化が楽しめるようにしてある。定価で1万円する商品だけど、買ってよかったと思えるTシャツ。

REMIRELIEF(レミレリーフ)のTシャツ(SUN)

REMIRELIEF(レミレリーフ)のTシャツ(SUN)

REMIRELIEF(レミレリーフ)のTシャツ(SUN)

AtlastのTシャツ(着用期間:6~7年)

Atlast(アットラスト)のTシャツ

余りに畳み皴がひどかったのでタグだけでご勘弁。

 

ユニクロのTシャツ(着用期間:4年程)

ユニクロのインディゴ染めTシャツ

これもレミレリーフで味をしめたインディゴ染めのTシャツをユニクロが出していたので試しに買ってみたやつ。

ユニクロのインディゴ染めTシャツ

ここ数か月で首のフライスが一気にボロボロになってきた。太陽に透かせると生地が薄くなってきているのがよーく分かるが、もうすぐ穴が開いてくるだろう。夏にはこういうへっぽこなTシャツが着たくなるので丁度いい。

ユニクロのインディゴ染めTシャツ

ユニクロのインディゴ染めTシャツ

 

JACKSON MATISSEのTシャツ(着用期間:5~6年)

 

JACKSON MATISSE(ジャクソンマティス)のTシャツ(ボーンズブリゲイド)

これはジャクソンマティスが、BONES BRIGADE(ボーンズ・ブリゲイド)の
映画化を記念して、コラボレーションして作ったTシャツ。

ボーンズブリゲイドはロードオブドッグタウンを見た人なら分かると思うが、
いいとこ育ちでハブられてたロン毛少年が後に作ったスケートグループ。
(マジでレジェンドしかいないとんでもないグループ)

(亡くなったヒースレジャーで思い出したが、彼が出演した、
ブロークバック・マウンテン』(Brokeback Mountain)や、
ロード・オブ・ドッグタウン』(Lords of Dogtown)は、
服が好きな人におすすめの映画です。作中で着ている服がカッコいい。)

出典:http://www.tapthepop.net/scene/14933

JACKSON MATISSE(ジャクソンマティス)のTシャツ(ボーンズブリゲイド)

これも元々加工でユーズド感を出してあった商品だったけど、それを更に着て洗ってを繰り返したので、もうかなり劣化している。

JACKSON MATISSE(ジャクソンマティス)のTシャツ(ボーンズブリゲイド)

今、街で普通の学生がVANSのスニーカーを履いているのだって、
ルーツはここにある。って考えると感慨深い。
ファッションアイコンがVANSを履いているのを見て”VANS”はおしゃれなんだ。
って思って一般の人は買うんだろうけど、
そのファッションアイコン達だって憧れているデザイナーやカリスマがいて、
さらに、そのデザイナーたちは、Z-BOYSやその下の世代のボーンズブリゲイドにいた、
スティーブ・キャバレロ、トミー・ゲレロ、トニー・ホーク、クリスチャン・ホソイ
といった、歴々のスケートヒーロー達に感化された世代だったりする。

今若い子たちに人気のSupremeやStussyだってルーツを辿れば、
70年代のスケートカルチャーに行き着くし、
もっと遡ると、スケートボードはサーファー達が持ってきたムーブメントだ。

その辺が見えるのが『ロード・オブ・ドッグタウン』(宣伝みたいだなw)

 

時代は繋がっている。

JACKSON MATISSE(ジャクソンマティス)のTシャツ(ボーンズブリゲイド)

ボディが赤色もあったんだけど、予約してなかったから買えなかった笑

結局、経年変化なんて言ったって、それは紛れもない『劣化』でしかないわけで、じゃあなんでそんな着古したものが好きなんだって考えると、
結局は自分の中のファッション的ヒーローが最も輝いて見えたその時に着ている服ってのが、
ぼろいから。に他ならない。

勿論本人は単にお金がなくって貧乏だから毎日着続けてボロくなっていってるだけなんだけど、この日本にいて私の世代だと逆にそんな経験がレアだから、かえって新鮮に見えているんだと思う。

ロックスターでも、スケーターでも、ムービースターでも、格好良い男って大抵駆け出しのころは金がない貧困期があるわけで、大体その時が一番かっこいい服を着ている。と私は思う。
もちろんいいとこ育ちもそれはそれでよく見えたりするわけだけど、少なくとも映画の中では貧困街出身の方に色気がある。

もはや、全然5選ではなくなってしまったが、次回は2位と1位を紹介します。
それではまた。

続き↓

メンズファッションに欠かせない経年変化アイテム5選《デニム・レザー》
これでこのテーマもラストです。お気に入りの経年変化アイテムの紹介と、それに伴い服を長く着る方法の考察。Pt.3参りましょう。 第5位、第4位はこちらから↓ ...

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メンズファッションに欠かせない経年変化アイテム5選《帆布・レザー》
同じ洋服を長く、そして楽しみながら着続ける秘訣は、買った時の状態だけでモノを判断しない。って事だと思うんですね。例えば”色”という事で言うと、真っ白のシャツっ...

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