はじまりは、
2016年の春ごろ。
滋賀県の高島市にあるグリーンスポットデンというハーブショップにて、
- ローズマリーセイレム
という品種の苗を2株購入し、そこから本気で2年間育てました。
2018年にはそこそこの大きさに育ちましたので、自分が調べた剪定方法や植え方、
切り方、調理法等々紹介したいと思います。
ローズマリーってなに?
シソ科のハーブ。
背丈が低いイメージがあるが、
木本類といって、草ではなく木の仲間。
常緑低木と言って背があまり高くならない種類。
ヨーロッパでは昔からキッチンハーブとして家庭に取り入れられてきた植物。
触ると手がべとつく位、油が出る。その油分がとてもいい香りがする。
料理に使用する場合、チキンと一緒に炒めると相性が良い。
- 学名:Rosmarinus officinalis(ロズマリヌス オフィシナリス)=海のしずくと言う意味らしい。
- シソ科=切ると下のわき目が伸びて2枝に分ケツするのがシソ科の特徴
- 別名:マンネンロウ(万年郎)メイテツコウ(迷迭香)
メジャーなローズマリーの品種
立性(りつせい)-生垣におすすめな品種
- トスカナブルー
- マリンブルー
- セイレム
- レックス
- シッシングハースト
- マジョルカピンク
- ミスジェサップ
- ファンオークスハーディー
匍匐性(ほふくせい)-場所を大きくとる。高いところから垂らすと見事。
- プロストラータス
- サンタバーバラ
- ロックウッドフォレスト
半匍匐性(はんほふくせい)
- モーツァルトブルー
- カプリ
- ダンシングウォーター
品種を選ぶ際のポイント
- まずは植える場所を決める。
- その場所にあったタイプ(立性orほふく性)を選ぶ
- 品種は何でもOK(花色に注意ピンク~青がある)
ポイントは生垣のように高くするかどうか?
背を高くしたければ立性が良いし、土を高く盛ったり崖があったりすれば匍匐性を垂らすとかっこいい。そのあたりをセンスをフル開放して考える。
↑自分で初めて買ったハーブであり、初めてのローズマリー。生垣用に大きくなるセイレムを買った。ハーブ屋さんのグリーンスポットデンさんにアドバイスを貰った。
我が家のローズマリー達
ローズマリー・セイレム(立性・2016年春~)
2016年春頃、人生初のローズマリー苗を購入した。
購入店は滋賀県の【グリーンスポットデン】さん
母が好きなNHKの猫のしっぽカエルの手。という番組を見ていたら
この店が紹介されていたので、足を運ぶことにした。
生垣にしたい。という要望に対し、店主のデンさんから、大型になるセイレムをおすすめされた。
↑植えた直後に撮った写真。苗の大きさは10㎝程度だ。
人生初のハーブはローズマリーからスタートした。
↑多分、2017年の夏ぐらい。
大分大きくなってきたが、2016年の冬越しで内側の枝が随分折れてしまい、
その後の生育に影響を与えてしまった。
株が弱ったという事はまったく無いが、内側のよりまっすぐ上を向いた枝が無くなってしまって、
折れてしまった所から分ケツしてしまい、斜めに生えていく癖がついてしまった。
真っすぐ上に仕立てるなら、支柱を挿して真っすぐ固定し、冬の間に雪が降る場所なら雪囲いの為に、全体をしゅろ縄で縛っておくべきだったと、少しだけ後悔した笑
この2年半の間に何度も収穫を堪能しているが、
ローズマリーは主食にするものでもないし、メインの食材にはならないので常に取れ過ぎになる笑
その為、乾燥させてお香とし、蚊よけに使ったり、
お風呂に入れてハーブバスにして使っている。
もちろん、乾燥させて日持ちさせることも可能。
この動画は2018年の8月に撮影したもの。
庭の敷地境に植えた2株のローズマリーが成長した姿がうかがえる。
ただ、これ以上大きくするためには、もしかすると下枝をどんどん透かして上に伸ばしていく必要があるのかもしれない。
2018年の夏にグリーンスポットデンさんに行った際、教えてもらった情報。
このままブッシュ仕立てで行くか、下枝を刈り込んでいくか検討中。
ローズマリー・匍匐性(品種不明・匍匐性・2016以前から)
俺がハーブに興味を持つ前から庭にあったローズマリー。
母が友人に貰った株らしく、品種など細かい事は分からないが、
うねうねと地を這う性質から匍匐性であることは間違いない。
なんとなくプロストラータスじゃないかな?と予想している。
初めは、ただなんとなく庭に植えていたものの、父の車に踏まれ植え替え。
そのタイミングで少し地面を高く盛ったロックガーデンに移植した。
ロックガーデンも何度か組み直しており、その度鉢に植え替えて、
また植え直して、とやっていたら、ある時死ぬ寸前ぐらいまで弱った事があった。
この事から、ローズマリーは、
ポット(鉢、プランター)⇒ 地植え。 は大きくなってからでも可能だが、
地植え ⇒ 地植え の移植は、大きくなってからでは難しい。と言う事が分かった。
植え替えてローズマリーがストレスを感じているサインとしては、
ローズマリーが元気がないときのサイン
①:木が黄色くなる。
葉っぱが明らかに黄色い。
上手くいけば、また元通り濃い緑に戻る。ダメだとこのまま枯れてしまう事もある。
②:葉が細く見えるようになる。
極度に乾燥になったり、植え替え直後には葉がしぼんで細く見える事があるが、
これも植え替えによるストレスのサイン。
根が活着するまでは、たっぷり水をやった方がいいと思う。
↓多分2017年の夏ごろの様子。
少し高く植えて垂らすとかっこいい。
花が咲くとこんな感じ。
根が付いてその環境に馴染んでいればいるほどよく花を咲かせる気がする。
ウチでは、立性のセイレムよりも匍匐性の方がよく花をつける気がする。
2018年夏
”また写真撮ったら載せますね!”
ロックウッドフォレスト(匍匐性・2016年初夏~)
自分で買って植えたローズマリーとしては2種類目となる。
近くのホームセンター”ヤスサキ”で苗を購入した。
2016年の夏前に購入して植え付け完了。
庭に元からあった円形のブロックを2段分利用して、高い位置から垂らせるように植え付けたつもり。
植え付け直後の写真は消してしまった(残念すぎる)
↓2017/7/7撮影
↓2017/7/22撮影
↓2017/10/5撮影
↓2017/10/1撮影
剪定した枝を挿し木して作った株。
自作した縦長の植床に定植。初期のころは全くと言っていい程成長が見られなかった。
2018年に入ってからぐんぐん成長中。
また写真を撮って載せます。
トスカナブルー(立性・2017年秋~)
2017/10/6撮影
ローズマリーとしては、
3種類目、4種類目となる”トスカナブルー”と”マリンブルー”
お馴染みの滋賀県はグリーンスポットデンさんにて苗を購入。
(通販以外では身近にデンさん以外にローズマリーの種類が豊富なところはない)
Youtubeに上がっている、グリーンスポットデンさんの動画を見ていると、
やたらトスカナブルーが形が良さそうに思えたから。というのが購入動機。
実際は剪定次第だと思うけど、セイレムとどう違うのか興味があったので植える事にした。
今振り返ると、初期段階から真ん中に支柱を立てて、こまめに誘引するのが大切だと思う。
↑庭に植える時は、
まずはとにかく出来るだけ大き目の植穴を掘る。これが大事。
固い地面を掘るためには、ツルハシとスコップは欠かせない。
やってみると分かるけど、地植えメインの園芸は、
結構、力仕事が多く、おばちゃんがやってるガーデニングのイメージとは若干違うかもしれない。
この頃から、ガーデニング=筋トレ。かも..と思い始める。
植えた直後の図。
ローズマリーは、名札なしには見分けが付かないので、
名札を近くにおいて写真を撮っておくか、
腐らない消えないネームプレートを付けておくとよい。
マリンブルー(立性・2017年秋~)
トスカナブルーと同じく、2017/10/6に定植した。
マリンブルーは、デンさんの動画でスタンダード仕立てにされていたのが印象的で購入。
↓定植した時の風景。
培養土を作成中。
内容物は、
- 赤玉土(小粒)
- 腐葉土
- パーライト
- カキ殻石灰(有機石灰)
ローズマリーの植え方(地植え)
ガーデニングの基本だけど、
ハーブを育てるなら、庭植えのやり方を覚えておくとよい。
植物の植え方は基本は同じで、
まずは、庭を直径30cm程、深さは40cm程掘る。
そこから、デンさん流だと
下にもみ殻くん炭を入れて、土を戻す。
(庭土はふるいにかけて、大きな石や砂利は取り除くのがベスト)
土を戻したら、全体を盛り上げて真ん中をくぼませたドーナツ型にする。
そして中央に改めて植え穴を掘り、そこにハーブの土(培養土)を入れ、植え付ける。
ハーブの土は、
- 赤玉土の小粒を6割
- 腐葉土を3割
- パーライトを1割
- 上に振りかける程度にカキガラ石灰(有機石灰)
を混ぜれば自作出来る。
ハーブ用の培養土を自作するやり方の参考になるのはこちら動画。
自作が面倒だったり、少量しか必要がない方はこちらのハーブ用培養土を使うと良い。
プロトリーフは、園芸用土の大手で安心。Youtubeにも動画が上がっている。
植え付けが上手くいくと、
その後はのびのびと元気に育つはず。
ローズマリーの水やり方法、頻度
基本は土が乾いたらたっぷりやる程度。
植物の中でも乾燥に耐えられるタイプで、
逆に常にじめじめしていると根腐れして最悪枯れるか、
生育が著しく悪くなる。
プランターで育てる場合、
土の表面が完全に乾いてから水をやるようにする。
地植えの場合は、年間通して夏場だけ気にしてあげれば他は水やりの必要がないぐらい。
植え付けの時の水やりだが、
植時(うえどき)と呼ばれる、植物にとって良い季節(春と秋)に植えさえすれば、
自然と降雨があり、そこまで急激に地面も乾かないので、
植え付けの際にこれでもかとたっぷり水をあげておけば、
後はほったらかしで構わない。
夏場に1週間以上雨が降らず、地面が乾いている時だけ水やりをする程度。
ただしこれはローズマリーなどの乾燥に強い植物に限った話。
レモングラスやバジルなど水が好きなハーブや、
トマトやナスなどの果菜類には当てはまらない事もあるので注意して欲しい。
ウッドチップのマルチングについて
庭を造る際、重要な事は
美観と省力。
いかに美しく、
そして手が抜ける庭にデザインするかはとても重要だ。
私は、海外の庭を参考に、植物の周りはマルチングをするように徹底している。
マルチングとは、表土をむき出しにしないで、
何かしらの方法で土の表面を覆う事を言う。
有機物であれば、
- ウッドチップ(木の破砕くず)
- バークチップ(木の中でも樹皮に特化した破砕くず、値段が高い)
- 落ち葉
- 枯草、雑草
- 麦わら
- 稲わら
- ススキ
などなど様々な方法があるが、
それぞれに微妙に見え方が異なるし、素材によっても土をよくする効果や肥料効果が異なるので、
よく勉強してから施すと楽しい。
注意が必要なのは、
ウッドチップの場合、
- 海外からの輸入材の場合、虫の混入を防ぐため、消毒や海水に長期間付けておく場合があるので、塩害が出たり、薬剤が流出する危険性がある事。
- ウッドチップの中には、家屋の解体した端材を使用している場合があり、鉄くぎなどの混入の恐れがある事。
特にアメリカはオーガニックな庭づくりが進んでおり、
無農薬のウッドチップが安価で手に入る環境があるようだが、
日本は庭にウッドチップを敷く文化がまだないので、
まだまだ供給側も需要も成熟していないと感じる。
早く、
- 安価に
- 無農薬で
- 豊富に
ウッドチップが手に入る日本になってもらいたい!
みんな庭に国産材で作ったオーガニックのウッドチップを敷いて
カッコいい庭を造らないか?
ローズマリーの剪定
ローズマリーの剪定は、基本どの季節でもある程度やって大丈夫。
私の場合、枝が変な横方向に伸びていたり、地際に這うように伸びたら
気が付いたときに適宜カットするようにしている。
参考になるのはこちらの動画
立性ローズマリーの選定方法
ほふく性ローズマリーの剪定方法
半ほふく性ローズマリーの剪定方法
ローズマリーの挿し木の仕方
ローズマリーの挿し木はめっちゃ簡単。
アホでもできるぜ!
まずは、成長に影響のない要らない枝を剪定。
収穫した枝を5cmぐらいづつにカットして、下半分を指でしごいて葉を落とし、
赤玉土やバーミキュライトの土の中に挿しておく。
挿し木苗は根が出てくるまで木陰などの土が乾きにくい日陰で管理する方が楽。
半日陰のような場所の方が、早く発根すると思うが、土を完全に乾かしてしまうと失敗するので、
水の管理が楽な日陰で練習した方が賢明。
慣れてきたら日向でも挿し木できるようになる。
約1か月ぐらいたったら先をつまんでみて、抵抗があれば根が出ているサイン。
根が出たら培養土に植え替えるか、季節が良ければ、そのまま地植えしてもOK。
ちなみに、我が家では苗を植えてから1年ほど経過した2本のセイレムの木から、
馬鹿正直に挿し木したところ、約100本以上の挿し穂が採れた笑
全てを植え切るのに苦労したのは言うまでもないw
ローズマリーの効能
ローズマリーには様々な効能があり、
ハーブ=香りがある。役に立つ。
の通りに、ハーブとして知られている。
主にこのような効能があるらしい。
- 心身にもたらす強壮効果
- 強力な抗酸化作用
- 『若返りハーブ』として知られる
- フィトケミカル効果
- ポリフェノール類(ロズマリン酸)を含む
- 血行促進作用
- 消化器系、神経系の機能を活性化
- 記憶力の向上効果
- 「ブレイン・トニック」(脳の強壮剤とも呼ばれる)
- 迷迭香の名で生薬としても用いられる
あくまで、薬品ではなく、天然の植物からの効能なので、急激に効果を得られると思ってはいけない。
また、効果がゆっくりという点が良さでもある。
ローズマリーの使い方
ローズマリーを使った料理
- 鶏肉を炒める時にローズマリーの柔らかい部分の葉をちぎって入れるとめちゃ美味しい。肉料理と相性抜群
- 水にローズマリーを一晩漬けておいてハーブウォーターとして飲むとスッキリした飲み心地らしい
ローズマリーのアロマ
・アロマシャンプーが売られている。ローズマリーのすっきりとした香りが活かされている。
・アロマソープ(洗顔せっけん)
ローズマリーの雑貨
・ローズマリー成分を使った《飲む日焼け止め》
ちなみに、薬用ハンドソープのキレイキレイにもローズマリーエキスが使用されている。
ハーブの事なら「エンハーブ」
国内最大級のハーブ専門店「enherb」
全国の百貨店、商業施設に35店舗を展開する、〈メディカルハーブ〉にとことんこだわった、サントリーグループのハーブ専門店。
ハーブは美容と健康に役立つもの、という〈メディカルハーブ〉の考え方に基づき、より野生に近い環境で生育した、生命力溢れるハーブ〈ワイルドクラフトハーブ〉を、積極的に採用している。
ハーブ専門店として積み重ねてきた年月の中、日本人に寄り添った健康ニーズに焦点を当て、ハーブティーの特徴を最大限に引きだし、改良を重ねて商品を開発している。
花粉の時期や、ホルモンバランスが乱れる春、ダイエットを心掛けたい夏など、季節のお悩みケアに特化した、特別感のある限定ティーもあり。
ハーブティーが、より多くの方の身近な存在になるよう、確かな商品として提供し続けいる。