お洒落に流行りは必要なんだろうか《メンズファッションのおしゃれって?》

ファッション

メンズファッションのおしゃれって何だろう?という大きな課題を解き明かすべく、それにまつわる小さな疑問を考察しています。

『おしゃれ』の定義は人それぞれですが、他人のおしゃれ観を知る事で、自身のファッションに更なる磨きがかかる事もあるでしょう。

5つの疑問

『メンズファッションのおしゃれって何?』という大きな疑問では、ざっくりし過ぎてよく分からないので、

より細かくした、それにまつわる『5つの疑問』を用意しました。

その5つの疑問から『おしゃれ』を探っていく。これが今回の趣旨でございます。

おしゃれにまつわる5つの疑問

  1. おしゃれは毎日違う服装をする事か?
  2. よく言われる清潔感とは何か?
  3. おしゃれに独自性は必要か?
  4. おしゃれに流行りは必要か? ←当記事
  5. おしゃれ=洋服の事なのか?

今回は4つ目の疑問。『おしゃれに流行りは必要か?』について考察していきましょう。

 

 

大前提の用語解説

 

”洋服”や”服装”と言う言葉を置き換えるものとして、現代では様々な表現を使います。やはり”洋服”というだけあって英語で表現する事が多いので、普段何気なく使用している用語から整理したいと思います。

 

流行りを意味する言葉

 

”ファッション”

(特に衣服の型についての)流行。はやり。-Google翻訳

普段、何気なく『服装』を指す言葉として”ファッション”と言っていませんか?私も良く使っています。でも、その言葉は”服装”という意味よりも”流行り”という意味が強く出ている事をご存じでしょうか?何気なく、知らずに使用しているケースが多いと思います。

”トレンド”

流行。趨勢(すうせい)。-Google翻訳

趨勢という聞きなれない言葉が出てきたので、こちらも調べたところ、

物事がこれからどうなってゆくかという、ありさま。なりゆき。

という意味でした。要はこちらも流行りという意味ですね。これはご存知の方も多いはずです。

 

流行りの逆を意味する言葉

 

同じく”服装”を指す言葉でも、流行りとは逆の(廃りという意味ではなく)”変わらない”という意味の言葉もあります。

”クラシック”

1.《名》古典。2.《ダナ》古典的。-Google翻訳

これだけだと良く分からないので、服装的な意味合いで使用する場合を調べてみました。

クラシックとは「模範的な、古典の、典型的」という意味。 ファッションでのクラシックスタイルとは、伝統的、基本的、正統派の雰囲気で、時代の変化にも変わらない普遍的なスタイルのこと。 また、古代ギリシャ・ローマ風やそれを模範としたエンパイアスタイルなどのことも指す。-www.fashion-press.netより

単に昔のスタイル。という意味でも使う言葉ですが、”変わらない”という意味でも使用される言葉です。豆知識ですが、イギリスのサヴィル・ロウ(Savile Row)(スーツ発祥の地とされる有名な仕立て屋が軒を連ねる場所)には、スーツの各パーツを作成する際にサイズの基準となる数値が記された基準書まであるそうです。(ミリ単位で決まっており、許容範囲は数ミリという事も)ここまで厳格化されているとクラシックと言わざるを得ないですね。

”スタイル”

日本だとそうでもありませんが、海外だとおしゃれな人を”スタイルがある人”と言いますよね。

1.姿。かっこう。2.様式。型。文体。-Google翻訳

こちらも直訳過ぎるので意訳を探しましたが、丁度いいのがありませんでした。ですが例えば、

She is always in style. 彼女はいつもおしゃれをしている

これだけで”おしゃれ”という意味になるそうです。日本だと体系を指して”スタイルが良い”等と言いますが、これはアメリカやイギリスなどの英語圏では通じないようで、”スタイル”とは服装を指す言葉のようです。

ということでアメリカ人が”スタイルがある”と言っているのは、多分『服装が人柄にマッチしている=似合っている』や『”らしさ”がある』、『筋が通っている』等という意味なんではないでしょうか?

 

 

ファッションは女性的、
クラシックは男性的という話

 

ニック・ウースター(NICK WOOSTER)というアメリカ人をご存じだろうか?海外のファッションスナップを見る方であればお馴染みの、スナップ常連50代男性で、白髪タトゥーがお馴染みのイカしたおじさまだ。

 

出典:https://matome.naver.jp/odai/2136327465095431001/2136764484338466603

出典:https://jp.pinterest.com/pin/588353138790116214/

出典:https://jp.pinterest.com/pin/588353138790117687/

出典:https://jp.pinterest.com/pin/588353138790117671/

ジャケットにショーツもニック・ウースターのスタイルの一つですね。

 

そのウースター氏がラスベガスの見本市『PROJECT』に参加した際、日本のUA(UNITED ARROWS)とかかわった際のビデオをUAがYoutubeにアップしている。そのビデオの中で興味深い発言があったので是非聞いてほしい。(2分54秒頃)

 

 

多分、ウースター氏が言いたかったのは、女性の服装は時代の変化に敏感で(トレンド感があって)大きく振れる様がある意味女性らしいと。

逆に男性的な服装とは、首尾一貫したスタイルがありきで、自分に似合っている色や服装、ライフスタイルとマッチしたスタイルを自分は追求している。

と、こんな感じでしょうか。

私もこれには100%賛成で、理由はこれまでかっこいいなと思って憧れてきた男性像が全てスタイルのある男性だったから。流行を追いかけるあまり、毎シーズンコロコロ服装が変わる男って、おしゃれなのは分かるんですが、なんか”ちょろい”ってイメージがどうしても湧いてしまうんですよね。

 

 

男の服装は”ファッション”との距離感が大事

 

だからと言ってウースター氏も”ファッション”を否定はしていないと思うんです。ファッションを否定するという事は、目と耳を閉じて口をつぐんで洋服と接する。と言っているようなもの。そんな事はいくら彼でも不可能なはずです。

だからこそ大切になってくるのはファッション(流行り)との適度な距離感。何でもかんでも目新しい物や流行りものに飛びつくのではなく、自分に似合う事や自分の生活に役立つものかどうか?という視点で服をとらえつつ、ボトムのレングスやシルエットなどの細かなディテールに目を凝らし、自分の服装を見てくれた他人に『はっ』とした気付きを与えるようなそんなスタイル。これこそがパーマネント(持続可能)で、年老いても続けていける男の服装なんだと私は考えます。流行に振り回されるのではなく、自分のスタイルを確立させることを優先させ、エッセンス程度にファッションを取り入れるのがちょうどよいのではないでしょうか?

以上です。それではまた。

 

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