服を減らせば、おしゃれになる?

ミニマリズム

”ミニマリスト”と”ファッション”に関連する書籍で『服を減らせば、おしゃれになる』という本がある。

私はこの本を読んだことが無いし、作者がこの本を通してどのような主張をしたいのか?その本意は知らない。

よって、このエントリーはこの本のタイトルだけを見て感じた事をきっかけに、私自身の主義主張を記した記事である。

(本の内容批判じゃないよ。って意味ね。むしろタイトルの9割は賛成する)

 

 

私は『服を減らせば、おしゃれになる』程、
『おしゃれ』を単純だとは思わない。

 

 

この本に限らず本やブログなどでミニマリストがファッションを話題にする事は多い。私もその一人だ。

そして大抵は『服を減らして私はお洒落になった。』と帰結するのだが、残念な事に大抵おしゃれとは程遠い。(と私は感じる)

よって、この『ミニマリスト=おしゃれ』みたいな風潮について言及してみる価値はある。と思った。

 

本の作者と同じく”ミニマリズム”や”おしゃれ”に興味を持つものとして、このタイトルには反応してしまうし、パッと見て納得できない事がある。

察するに、『持てる服の量を減らし、シンプルな服装を心がければ今よりお洒落っぽく見えますよ』って事をふわっと言いたいだけなんだと思うのだが、あえてマジレスすると、

まず”おしゃれ”はそんな簡単じゃない。本当に手に入れようと思ったらお金と時間がかかるもんだ。それをバカバカしいと捉えて貰って構わないが事実だから言っておく。

勘違いしてほしくないのだが、私はこれを万人に押し付けるつもりは毛頭ない。はなっから服装に構わないと言うならそれでいい。

 

 

数あるステップの一部に過ぎない

 

 

服を減らす事』は、ある人にとっては、とても重要なステップとなるだろうが、それが全ての人にとって当てはまるか?と問われると違うと思う。

まずそもそも、山ほど服を持っていておしゃれな人がいる。

そして私は、服を減らすとは逆に、様々なテイストの服を着てみる事もおしゃれへの一歩だと思う。これはマキシマリスト的行為だ。けれどこのステップなしにお洒落に見られる服装術なんて身につくんだろうか?と思う。

持たない暮らしは心地がいい。余分な事を考えなくて済むからだ。そしてミニマリストになって得られるメリットは変えがたい。これは間違いない。

しかし、これは自分が行き過ぎた生活をしていたから感じる事であり、すべての人に通ずると過信してはならないと思う。ましてや最近服に興味を持ち始めた右も左も分からない大学生がこのタイトルを信じて持っている服を減らしたところで、その大学生の”おしゃれさ”は大して変わらないだろう。

要は服を散々買ってモノに執着しまくって生きてきた人がやるから意味があり、そういう人が無駄な贅肉を落とすようにワードローブを削ぎ落すから価値がある。私がそうだった。モノを捨てる事はダイエットと同じで自信が身に付く行為だから、おしゃれと錯覚する気持ちも分からんではない。しかし”おしゃれ”とは本質的に意味が異なるのだ。

 

おしゃれとは?

 

 

しゃれ【洒落】
気の利いた文句。
洒脱(しゃだつ)で気がきいていること。―Googleより

普段何気なくカワイイやカッコいいと区別無く『おしゃれ』と表現していると意味を知らないかもしれないが、

おしゃれとは”お洒落”であり、洒落とは上記の通り『気が利いている様』を指す。服装において”気が利いている”とはどういう意味か?考えた事があるだろうか?まずはこれを理解しないと”お洒落な服装”が何なのかが理解できない。

”気が利いている服装”それは端的に言ってTPOに合った服装の事だろう。海では海に合う服装。街では街に馴染む服装があり、結婚式には結婚式の、ビジネスにはビジネスの目的に沿った服装が存在する。真善美といって、人間には瞬時にそれを感じ取る感性というものが備わっており、言葉で説明されなくとも美しい物を感じ取る力がある。誤解してほしくないが、『気の利いた服装』とは決して人目を惹く変わった格好をする事じゃない。事によってはその必要がある場合もあるが、一般的にはない。

(こんなコンセプトのパーティーは一般には無い)

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我々の日常で言えば、仕事が出来るような磨き上げた靴を履くとか、キャンプやアウトドアでは底の厚い歩きやすい靴を選ぶとか、バーベキューの時には汚れても気兼ねない服装をするだとか、そういうレベルの事だ。そして、これだけ聞くと出来て当たり前だと思うかもしれないが、これを人から見て『お洒落=気が利いてる』と思われるレベルにする為には『経験』が必要だ。

 

まずは経験(失敗)から

 

 

何事でもそうだが、失敗にこそ価値がある。服装に気をかけていると、間違った服を着て出かけた時にふと自分のダサさに気付く時がある。セレクトショップの店員が何故お洒落に見えるかは、単に流行を押さえているからではない。日々服装の事を考え、沢山の服を買い、試し、沢山の失敗を重ねて、ようやく自分に似合う格好や自分の体形が理解できているから、何気ない服装が”洒落て”見えるのだ。

これはあくまでプロの例なので、全ての人にお洒落になる為に沢山の服を買え。とは言わないし、人によって自由に使えるお金もまちまちだ。

しかし、お洒落を自負するのであれば、または目指すのであれば、それなりに服を着てみないと服装のイロハ何て分からないんじゃないの?と言いたいだけだ。お洒落とはスキルであり、それは服を買って実際に着てみる事でしか備わらない。知識で知ってるのと、経験で分かってるのでは雲泥の差だ。頭ではおしゃれを分った気でいても、実際にその場に遭遇すればいかに自分が経験不足かが良くわかるだろう。

 

シンプルな服装と、お洒落な服装は似て非なるもの

 

 

この本がどうかは分からないが、ミニマリストが書いた本やブログを見ているとシンプルな服装とおしゃれな服装をごっちゃにしている節がある。

シンプルな服装とは読んで字のごとくデニムにTシャツなどの飾らない服装の事だろう。それがおしゃれの基本であるのは確かだが、おしゃれな服装は上にも書いた通りまずTPOだ。

例えば黒スキニー+白T+レザーのプレーントウがあったとしよう。これはとてもシンプルで着る人が着ればかっこいい。女性が着ても美しい。

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しかし、万能ではない。もし山や海にこの感じで居ても『カッコいい』し『かわいい』けれど、『お洒落』とは言えないのではないか?

それに、同じこの服装でも太っていたり、痩せすぎていたら『お洒落』なんて程遠い。シンプルな服装程、着る人の肉体的特徴や、内面(品性)が際立つからだ。

 

 

 

まとめ

 

という事で、最後にまとめがてら私だったら
『○○で、おしゃれになる。』をどう言うかを考えよう。

そうだな、もし私だったら、

服装のプロトコルを知って、おしゃれになる

これにしよう。

まあ売れないわな笑

 

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