立性のローズマリーは生垣として使えるか?ウッドフェンスとの違いを考える

家の境界にするフェンスや生垣ですが、持ち家に住む人なら皆さん大なり小なり気になるところでしょう。それは新築時の外構工事のタイミングであったり、親から世代交代で譲り受けた家をリノベーションする機会かもしれません。基本的には一度施工してノーメンテナンスで何10年もそのままを維持出来るものではありませんから、何らかのタイミングでデザインを一新する機会があるかとおもいます。この記事ではそんな生垣やフェンスについて私が考えたり調べたりして思った事をシェアしていきたいと思います!

私は今30歳。今後は自分が生まれた築50年の家を管理する立場になります。祖父母の代で植えたカイヅカイブキという種類の木が家の南面に生垣として植わっているのですが、そこは村道に面している為人通りがありとても目立つ場所なんです。しかし、以前植物についてあまり詳しくない父が、張り出したカイヅカの枝をバリカンでバッサリやってしまって以降、もう何年も葉が再生しなくてスカスカの状態なんです(;^_^調べたところ、カイヅカの剪定は毎年少しづつ行い、一度にばっさりやってしまうと再生しない事もあるそうなんですね。。初めて知ったときはがっかりでした。極端に見栄えが悪いので折角なんでここで何かしら対策を打ち美観向上を図りたいと思っているのですが、、。

ハーブを生垣に??

ハーブ、ローズマリー

ローズマリーというハーブをご存知でしょうか?地中海原産の常緑低木(背は低いが一応”木”)で、上手く仕立てると時間はかかりますが2mほどに成長します。香りが良くお香として燻しておくと蚊が寄ってこないのでガーデニングに便利なハーブです。チキンと合わせて調理しても香りが移って美味しいですよね。

【動画では大きく育ったローズマリーが確認できます】

生垣を一新する方向で考えた私は、自分が好きな生活に役立てられるハーブで生垣をしたいな。と思うようになったわけですが、本当にちゃんと生垣として機能するのかどうか?はやってみないと何とも言えないし、この「ローズマリーを生垣に」という考えは、きっと日本では珍しく、賛同が得られる意見かは分かりませんが、私なりに調べた事や経験をこのブログ内で検証し、シェアしていきたいと思っています。もしあなたが一軒家のオーナーであれば、自分の家の敷地と隣地の境をどう装飾するか?という事に少しでも役立ててもらえれば幸いです!

そもそも生垣やフェンスは何の為するのか考えてみた

生垣

まず初めに、植物や石、レンガ等で家を囲うのは一体何故なのか?今一度考えてみたいと思います。

家を囲う理由

  1. 家の南側を人が行きかうので、目隠しをしておきたい。
  2. 防犯上も含め、家の敷地の境目をはっきりしておきたい。(悪意の有無にかかわらず、他人に敷地に入ってきて欲しくない)

あくまで私の場合は。という前置きではありますが、大きくこの2点が垣や塀を作りたい理由です。人によっては防風の為。等の理由もあるかもしれませんね。

要は私の場合はある程度の目隠しになって人が入りづらくなるような障害物感があればOK!という事になります。

生垣と無機質フェンスの違い

フェンス

次に、垣や塀、フェンスと呼ばれるものの大きな違いとして、私は有機物か無機物かの違いがでかいと思っています。

有機物=『生垣』

これは分かりやすく、生きた植物による”垣”ですね。なので、”生垣”と言います。簡単にメリットデメリットを挙げますね。

生垣のメリット

  • 庭や家の雰囲気がナチュラル(自然)さを売りにしている場合、垣も植物する事でイメージがまとまり見栄えする場合がある。
  • ケースバイケースだが、垣に関わる予算が少なくて済む場合がある。(少なく抑える努力がし易い)
  • 植物の種類にもよるが”収穫”が期待できる場合がある。
  • 住む人の価値観によるが、植物の癒し効果が期待できる。

生垣のデメリット

  • 生き物なので自分の思いどおりにならない事がある。
  • 自分の理想の姿に成長するまで時間がかかる事が多い。(完成系の大きさに成長した大苗を移植した場合、高額コスト&土に馴染まず枯れるリスクが高まる)
  • 剪定という一般には面倒な作業がつきもの(好きな人の場合はデメリットに感じない場合もある)
  • 剪定を外部に委託した場合お金がかかる。(逆に言うと、マメにDIYすれば、剪定ばさみ一本で済む)(面倒で放置すると脚立が必要になったり、電動バリカンが欲しくなったりする。)
  • 樹木が大きく生長し、しっかり根が張った場合、撤去したくとも人力自力の場合相当骨が折れる。
  • 生垣にあった植物を見抜いたり、自分のマメさがどの程度なのか?等、自分に合った植物が理解できるまでに、ある程度の植物の勉強や、植栽、世話の経験が必要。(だと私は思う)

無機物=『塀、フェンス、石垣等』

私の中の括りとしては生長しない垣がこっち側。例えばウッドフェンス等は既に樹木が加工され、材料化しているのでこっちに分類している。(※これらをまとめて、ここでは”フェンス”と呼ぶ事にする)

フェンスのメリット

  • 『規格通り』というか、自分の思い通りの寸法や色にする事が出来る。
  • 放っておいても”劣化”はするが、(材質によって劣化速度に違いあり)ぼさぼさに伸びたり見栄えが悪くなったりはしないので、”垣”としての劣化の質に生垣との大きな違いがある。
  • 虫や植物が嫌いな人、もしくは洗練されたモダンスタイル、アーティファクト(人工物)が好きな人の好みを表現しやすい。
  • 施工後から直ぐ、完成系と言えるビジュアルが得られる可能性が高い。岩に苔は難しいが、、
  • 植物に比べシンプルな見た目に仕上がりやすい。
  • 害虫発生等の心配事がない。

フェンスのデメリット

  • 材質にもよるが”錆”や”腐敗”といった『経年劣化』が付き物なので、定期的なメンテナンスが必要。天然石やコンクリ、レンガ等は物凄く長持ちする。(施工費、材料費は高いが)
  • 材料費、施工費、メンテナンス費(修繕費)等をトータルしていくとかなりの予算が必要となる。
  • 植栽に比べて、DIY(素人が自分で行う)する場合に難易度が高い。
  • 人力、単独での施工が困難な場合が多い。
  • 植物好きにとっては物足りない。
  • 無機物は自然界に還らない材質の為、廃棄に費用がかかる。自然にはプラスが無い。

違いのまとめ

見た目は結局は好みなので、分かりやすい所で、コストを比較してみようと思います。私の場合ですが、

  • ローズマリーの苗は約200円で購入した。

それを地植えし、一年かけて大きくしてから剪定がてら収穫した小枝を挿し木。そして現在植え付け可能な苗が20株程育苗中なので、それを今年の秋ごろに生垣となる位置に定植してやるつもり。

  • 挿し木にかかった費用は1,000円程度。
  • 乾燥が好きな植物を植えるので土を盛り上げるのに必要なベースの土{※真砂土(2t車:約1.5㎥)}が6,000円(これで、10mぐらいの垣根に使っても余裕で余る程手に入る)
  • 植物の根の周りに必要な培養土の内訳が赤玉土:約200円、腐葉土:1袋400円の商品の半分を使用するので実質200円。パーライト1袋600円で4回に分けて使うとして150円。
  • 有機石灰は一袋500円程で余る程買える。

この配分で2株植えられるので、培養土は1株辺り550円となる。今回植えるのはローズマリーで、大きくなった際にぴちぴちに詰めて風通しの悪い生垣にするのが嫌なので、株間は広めに取って1mの予定。

【株間の参考にした動画】

という事は10mの生垣に11株植えるとして、真砂土の6,000円と有機石灰(カキ殻石灰)の500円で、合計が13,550円。これを高いと思うかどうかですが、業者にフェンスを依頼する事を考えれば格安ですね。しかもメンテナンスは基本剪定ばさみで定期的に剪定というか収穫というか切るだけなんで、肥料も要りませんし維持費がかかりません。

用語解説:

  • 地植え:地面に直接植える事、プランター栽培と比較し、大きく早く力強く成長する
  • 挿し木:植物を増やす最も簡単な方法の一つ
  • 育苗:定植出来る程度の大きさまでポットで育てる事
  • 真砂土:グラウンドに敷かれているような砂利交じりの土。このままでは植栽には向かない。

本題:ローズマリーは生垣になるのか?

結論ですが、私は充分可能だと結論付けました。ちなみに私が購入し育て、挿し木して現在育苗中の苗はローズマリーの中でも立性で大型に育つと言われているセイレムという品種です。立性であればトスカナブルー、マリンブルー等他の種でもOKだと思います。

立性:縦方向に枝が伸びやすく背が高くなる品種の事。反対に横方向や下に垂れ下がって育つ匍匐(ほふく)性がある。

ただし、あらかじめ納得しておかねばならない点がいくつかあります。

  1. 人の視線を遮る2mクラスに育つまで5年以上はかかる。(切り戻しをしつつ株ががっしりなる様に育てる為)
  2. 冬は雪対策でシュロ縄で縛るので隙間が空く。
  3. 生育を良くするため花後に花柄摘みをする必要がある。

【ローズマリーの花柄摘みの動画】

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