A.P.C.というブランドのNEW STANDARDという型のデニムパンツです。
前回はシルエットについてお話ししたので、今回は素材のお話です。
14,50 oz INDIGO DENIM
このNEW STANDARDに使用されているデニム生地は、
数あるデニムの中でもヘビーオンスに分類されるような厚手の物を使用しており、
最初の履き始めは履きづらく、ごわごわするのが特徴です。
しかしその分馴染んでくる感触が生まれ、愛着が湧きます。
薄めのデニムと比べると風は通しづらいので、
冬はこれぐらい厚手の方が個人的には好みです。(寒がりなので)
自分は真夏はショートパンツを履きますが、
夏に履くにはこの高オンスは不適切なので、
本格的に暑くなる夏前までと、涼しくなりだした秋口からの3シーズンに対応している感じです。
続いて、
生地の端をミミと言うのですが、このNEW STANDARDはセルビッジ(Selvage)仕様。
所謂赤ミミと呼ばれる仕様で、昔のヴィンテージジーンズなどに見られる特性です。
古着好きの間では、このセルヴィッジ仕様が旧式の織機で織ったデニムである事の証明となり、
好まれる傾向にありますが、気にしない人にとっては無視していいディティールです。
(めくらない限り普段見えないし)
ちなみに現代の織機だと、
(この様にロックミシンというミシンで淵をかがったオーバーロックと言う仕様になっています。)
私自身も、たまにロールアップして履く時には、このセルビッジになっていると少しだけテンションが上がります。
まあその程度です。
とりあえず、ざっと生地の特性を述べましたが、
私はミニマリストとして出来る限り持ち物を減らしたいと考えた時
丈夫さ、汎用性を考慮し、デニムという生地を選びました。
デニムの出自がワークウェアな事は良く知られたことだと思いますが、
生地の丈夫さは圧倒的にトップレベルです。
試しにデニムパンツの感覚で綿のスラックスを洗わず履き続けてみて下さい。
すぐにダメになりますよ笑
逆にそのぶ厚い生地の為、デニムは濡れてしまうと乾きづらいのが欠点です。
登山の服装ではデニムはNGなので運動時に履かないように気を付けましょう。
ただ、これは街着として考えた場合大したデメリットとはならず、
結果としてデニムはタウンユースには非常に優れた特性を持った素材だと言えます。
次回はボタンやリベッド等のディティールの話をしたいと思います。