個性的なファッション=”お洒落”には結びつかないという話

ファッション

メンズファッションのおしゃれって何だろう? 一見、とても難解に思えるこの疑問。

『おしゃれ』の定義が、そもそも人それぞれなので、=まとめる事は出来ない。と言ってしまえばそれまでです。

しかし、この『おしゃれ』には一定の『傾向』が存在する事もまた事実。

このおしゃれの傾向を予め知っておく事で、服をよく知らない方でもおしゃれをするハードルは著しく下がる筈。

そう思ってこの記事を書くことにしました。

 

5つの疑問

 

そして、『メンズファッションのおしゃれって何?』という大きな疑問では、ざっくりし過ぎてよく分からないので、

より細かくした、それにまつわる『5つの疑問』を用意しました。

その5つの疑問から『おしゃれ』を探っていく。これが今回の趣旨でございます。

 

 

おしゃれにまつわる5つの疑問

 

  1. おしゃれは毎日違う服装をする事か?
  2. よく言われる清潔感とは何か?
  3. おしゃれに独自性は必要か? ←当記事
  4. おしゃれに流行りは必要か?
  5. おしゃれ=洋服の事なのか?

 

それでは、本日は3つ目の疑問。『おしゃれに独自性は必要か?』について考察していきましょう。

 

 

おしゃれの独自性(個性)とは

 

おしゃれの一つに、『周りの人と違った格好をする事だ。』って、そういう解釈をしている人はいませんか?

特に若年層のファッション程、おしゃれな人は周りと差をつけるように変わった格好をします。似たような格好に抵抗を覚える筈です。

私自身も学生時代、自分なりに『独自性』を求めた頃があります。
周りと髪型が被らないように坊主頭にしたり、逆に髪を伸ばして縛ったり。7、80年代の西海岸のスケーターがしていたような、『ハイソックスにVANS』や、『頭にバンダナ』なんかがその当時一般的にオタクのファッションと言われていて、ダサさの象徴だった事を逆手に取り、反骨精神でハイソックスはいたりバンダナ巻いたりしていました。ファッションは清潔感!と雑誌に書かれていれば、わざとボロボロの古着のTシャツを着たりね。そういう『周りと違う』って事がおしゃれだって概念があったのだと思います。

でも、さすがは『ファッション専門学校』 周りにはもっととんでもない格好のやつらばっかりで、私はむしろ没個性的だったように思います笑

少し極端な例になりますが、日本人が刺青を入れる動機もつまるところ『独自性や個性』を求める為じゃないかと思うんです。刺青を入れている人が多数派になったら刺青そのものを『おしゃれ』と感じなくなる人はきっと多いでしょう。

 

私の見解

 

そこから10年が経って、今はファッションに特別『独自性』を意識する事は無くなりました。勿論新たな発見はないかな?という好奇心はありますが、周りと被るからダメって感覚は無くなりましたね。

なので私は、『人と違う格好をする』のと、『おしゃれ』は別物だと考えています。先に書いておきます。

こう書くと馬鹿にしているように取られるかもしれませんが、要は服に個性を求めるのは、『思春期』のようなものだと思うんです。ファッション中二病みたいな。ファッション始めたての頃はあって当然だと思います。

 

ファッションにおける個性とは?を簡潔に定義します。

  • 王道的な格好をしない。
  • 周りと同じような格好をしない。
  • 無難なファッションをしない。
  • トレンドを先取りし続ける。後追いしない。
  • 人気のブランドを着ない。
  • 流行りのサイジングをしない。
  • 流行りに逆行する。

こうですよね?

要するにトレンドの先取りや、大衆の選択に乗らない。当たり前をしない。という選択になります。

そうして、得られた独自性は、果たしておしゃれか?格好良いのか?が本日の課題です。

 

 

大衆は合理性を選択する。

 

上で説明したように、ファッションで独自性を求めるという行為は、逆説的に言えば、『大衆が着ない服を着る。』を意味します。

その選択は言い換えればどういう事になるのでしょうか?そこから何かが見えてきそうな気がします。

例えば冬のカジュアルシーンにおいて大衆は『安いユニクロのダウンジャケット』を着ますよね?
なぜ『コートではなくダウンジャケット』だったのでしょうか?なぜ『ユニクロ』なんでしょうか?
察するに、それが一番『コスパ良く防寒出来る。』と、より多くの人が判断したからでしょう。大衆がこぞって買うのでスケールメリットが生まれ、結果そのアイテムはコスパが最強クラスになります。

そこから分かるのは、服を選ぶ際、大衆はまず第一に合理性を重視している。という事です。一人一人は大して考えを持っていなくても、集合知のように最適解を導き出すので殆ど間違いは起こりません。

独自性を出す場合、それに逆らうわけですから、大衆と逆に別ブランドのコートを着る。となります。その場合、大抵は『防寒性能』もしくは『コスパ』のどちらかを犠牲にする事になるでしょう。これってかっこいいんだろうか?(自分に問いかけています)

 

成人式のヤンキー

 

私はなんだか、成人式に『みんなスーツだから目立つために金髪で袴』を選択したヤンキーとなんら発想が変わらない気がしてきました笑
(私もコート着てるんですけどねw)

とりあえず一つ言えるのは、大衆と違った選択をする場合、

「より多くのお金を支払うか、機能的に劣っている服を選ぶか」の2択を迫られると理解した方が良い。という事でしょう。

 

 

良い独自性もある。『奇をてらった』は単純にダサい。

 

デジタル大辞泉の解説
奇(き)を衒(てら)・う

わざと普通と違っていることをして人の注意を引こうとする。

 

たとえば、休みの日に『テーラードジャケット』を着るのがおしゃれだとしましょう。でも大衆は着心地や、イージーケアロープライスいう合理性を優先しているので、テーラードジャケットが見た目が良いと分かっても、その他と比較して、着心地が良く、洗濯が簡単で、お手頃価格でない限りは、これを選びません。『ジップパーカーやフリースジャケット』を着るでしょう。(例え話です)

ここで、単純に独自性を求めて、大衆がパーカーだから、見た目がよりカッコいいテーラードジャケットを着よう。という考えは、単に奇をてらっただけの可能性があります。大衆以上に服の性質を理解しておらず、何も考えていない行為である可能性があります。もし、単に奇をてらって周りと違う格好をした場合、『見た目の良さ』と引き換えに『着心地や手間、お金』を犠牲にする事になるでしょう。

だから『おしゃれは我慢』とかいう、変な言葉が生まれて、正しいおしゃれがいつまでも一般化しないわけです。そもそも我慢してまでおしゃれしてる人は、考え方がおしゃれじゃないって気づくべきです。

 

だからと言ってみんなが買っているジップパーカーが正解!とは言ってませんよ。なぜなら合理的なだけで見た目がお粗末な事が多いですもんね。

私が思う良い独自性とは、見た目の良いテーラードジャケットをベースに、実はストレッチ生地になっていて着心地が良かったり、洗濯機で手軽にケア出来たり、価格は多少割高でも、しっかり長く着ていれば納得も出来ますし、そんな服選びをしている人がおしゃれだなと思います。

 

 

まとめ

 

  1. 『周りと違った格好がおしゃれ』は殆どが思春期。
  2. 30代以降のファッションでは独自性はさほど重要ではない。
  3. 大衆の選択は侮れない。
  4. 大衆と逆行するなら、いくつかの犠牲を伴う事を理解する。
  5. おしゃれは普通の格好でもできる。

 

以上。それではまた!

 

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